<伊藤さん>
日本語教師を甘く見ていた ―
これが、学校に通って初めて痛感したこと。日本人なら日本語が教えられる、といった安易な考えだったのだと思います。
今年4月、漠然とした思いで入学。実際に興味を持ったのは勉強し始めた後なのかもしれません。日々の授業を通じ、日本語教師という職業にどんどん惹かれていきました。
養成講座では教授法を学び実習するものとばかり思っていましたが、実際に勉強する分野は実に幅広いもの。日本人こそが知らない「日本語」の発見の連続でした。実習、音声・文法は勿論のこと、心理学に教育史、異文化交流に伴う知識を養うことにも多くの時間をかけて勉強していました。なかでも私が興味を持ったのは「音声」。日本語以外の言語も多数登場し、世界中のコトバに触れる機会を得ました。地球上にはこんな摩訶不思議な発声法が存在していた、という驚きと発見が実に刺激的でした。同時に、学習者がどれだけ大変な思いをして日本語を勉強しているのかを痛感しました。今後チャンスを見つけて、今まで興味を持たなかったような言語を勉強してみたい、と思うきっかけにもなりました。
この度、ご縁があってシンガポールの日本語学校で働けることになりました。教室の前でドンと構えて動揺することなく学生の質問に答え、自分なりの色を反映した授業を展開・・・、といった絵に描いたような教師になるまでには時間がかかりそうですが、一生懸命にやればいつか実を結ぶと信じ頑張ろうと思います。このような機会を与えて下さった学校の先生方、IAYの関係者の方々、そして、これまで一緒に学んできた仲間にも感謝の気持ちいっぱいです。
本当にありがとうございました。
<三戸 貴子さん>
以前から日本語教師に興味があり、数年前に日本語養成講座の説明会などに参加しましたが、人前で話すのが苦手なのと、日本語教師は日本語だけではなく、日本の歴史や伝統的な文化についても知っていなければいけないと深く考えてしまい、なかなか決心がつきませんでした。しかし、他の仕事をしていても充実感が得られず、いつも日本語教師の仕事が頭にありました。「日本語教師になろう」というよりも、語学を学ぶことが好きなので、外国語としての日本語を勉強してみようと思い受講することを決めました。
IAYは通いやすい場所にあり、先生方は現役の日本語教師ばかりで、実体験も交えて教えてくださり、あっという間の6ヶ月間でした。授業に関する質問には勿論のこと、授業以外のことにも親身になって答えてくださり、すばらしい先生ばかりでした。一番大変だったのは、実習の模擬授業でした。
毎回、教案や教材作りに頭を悩ませ、模擬授業の本番では緊張しっぱなしでした。が、同じクラスの人達に助けられ、乗り越えることができました。実際に外国人の生徒を前に授業した時には、とても楽しいと感じることができ、やはり日本語教師になりたいと思いました。これからシンガポールにあるIAYの姉妹校で日本語教師として働くこととなり、不安はたくさんありますが、楽しいと感じたことを忘れず、頑張りたいと思います。