異文化コミュニケーションを学ぶためには、自分自身を知ることが大切です。
自分自身の思考プロセスやコミュニケーションの方法を客観的にとらえることが成功への第一歩です。
異文化コミュニケーションは、自分自身を探す旅でもあります。日本人はいかなる思考プロセスを経て、どのようなコミュニケーションをしているのか。そもそも「私」とは、「日本文化」とはどのように説明できるのか。また、異質なモノ、あるいは異文化背景を持つ人々に対する偏見や差別するという行動は、人間の普遍的性質であるのか。もし、そうならば、いかに乗り越えていけるのか。以上の事柄を探りつつ、「地球村」となった世界における私達の異文化コミュニケーションを成功に導く要因を考えていこうと思います。
子供はどのように母国語を習得するのか、大人はどのように第二言語を習得するのかを考えます。さらにどのようにすれば第二言語を上手に学ぶことができるかを、学習環境や学習者の性格、学習スタイル、学習ストラテジーなどの要因を通して学び、それらを教育現場に応用していく方法を考えています。
人間は、音韻、意味、文法といった言語知識を、どのように学習し、心内にどのように保存しているのでしょうか。言語を理解、産出するとき、心内でどのような仕事をしているのでしょうか。この授業は、心理学での一般的学習・記憶理論の基礎を理解し、それを言語習得、言語処理、さらに、日本語教育に応用して考察できるようになることを目的とします。
対象領域: 学習理論(指導法)、記憶、言語習得、言語理解、音韻、語彙・意味、文法。
「実習」では、まず、教科書の内容を分析し、それに基づいて模擬授業を行います。
そのあと、IAYの外国人講師を生徒にして、実際に授業をし、「外国人に日本語を教える」経験をすることにより、実践力を養います。また外国人講師から授業を受けた感想と教えるプロという立場からのアドバイスもしてもらいます。
自信と実力が身につく授業です。
「日本語教授法Ⅰ」では日本語教授法に関する知識を学習します。即ち、種々の外国語教授法の理論とそれらの教授法の特色、日本語教育に用いられている各教授法の実態、日本語教育の歴史と現状に関する知識、日本語の指導計画の立案に関する知識などを論理的に学びます。各講義内で「日本語教育能力検定試験」などの練習問題も行います。
「日本語教授法Ⅰ」で学んだ理論をふまえて、具体的な指導技術を学習します。教材の選択、文法・音声・語彙・会話・文字・聴解などの個別技能の指導法と、それを支える補助教材等、教育現場における必要な知識を学びます。また、中・上級の学習者に対する教授法も併せて学習します。各講義内で「日本語教育能力検定試験」などの練習問題も行います。
「評価法」を以下の4項目から学びます。
評価の理論を学ぶとともに実際のテスト・評価をまのあたりにします。受講生は講義を聞くのみならず、実際にテストを作成する・評価するといった実習を行い、意見・疑問点等を表明し、積極的に授業に参加することがのぞまれます。
初級教科書「みんなの日本語」を使用します。まず、教科書各課の内容を分析し、その目標・提出項目を把握します。それから授業計画を立て、それにそって模擬授業をしていただきます。全員が教える立場、教えられる立場になって、実践的に日本語の教え方を学んでいきます。最後にIAY日本語学校の授業を見学し、実際の教育現場を体験していただきます。
実習Ⅰに引き続き、教科書「みんなの日本語」の内容を分析し、模擬授業をしていただきます。学習者の質問に対してどのように分かりやすく説明するかを考えたり、さまざまな導入方法やドリルなどを考えていきます。実習Ⅱの後半は実際に外国人に日本語を教える「教育実習」を行います。検定試験の練習問題も適宜行います。
中上級学習者に対する指導法を実践を通して学びます。基礎的な日本語力をつけた学習者がそれぞれの目的に合わせて、幅広いコミュニケーション能力を獲得するために何が必要なのか。また、そのための指導法は具体的にどんなものなのかを、各自が研究しながら作業を進めます。講義は中上級授業のシミュレーション、ディスカッション及び外国人に対する模擬授業からなります。すべての作業において積極的な参加が求められます。
日本語教育における初級の教材についての知識を深め、その実状を知り、実際の教材にふれ、自分の教材を作成します。
文字教育・作文指導法も含みます。
私たちが、普段何気なく使っている言葉はどのような働きをもっているのでしょうか。無意識・無自覚に使っている言葉について、その機能・体系について知ることが「日本語」を教える上で大切です。本講義では、言語学の一般的知識について学び、また言語を社会との関係でとらえたり、社会集団に中心をおいた言語現象などについて研究する社会言語学の分野についてもふれる予定です。
私たち日本語母語話者は、普段、文法を意識しないで自由に日本語を話しています。しかし、日本語を教える際には、この無意識に使っている「言葉のルール」をまず自らが意識化し、体系的に捉えておくことが必要となります。ただ単に規則を覚えるのではなく、さまざまな例文を分析することにより、一緒に見つけ出していきましょう。「文法」は文法書の中にではなく、皆さんの頭の中にあります。
日本語の文法の基本的な考えを、文の構造という観点から重要な事項に絞って整理していきます。ここでは、単に品詞分けや変化形式を覚えるのではなく、多くの例文を客観的な視点で分析することによって、文法規則を自ら捉えてゆく力を身につけてほしいと思います。 学習者からの質問に対して、文法的にどう考え説明したらよいか、ということも併せて考察していきます(小課題の発表を授業内にしてもらいます)。
この科目では「日本語の文法A」で学んだことをふまえて、日本語の「複文」と呼ばれる複雑な構造の文を主に取り上げ、そこにどのような規則や特徴があるのかを考えていきます。多くの例文を見ながら、自分で分析できる力を養っていきたいと思います。また、「文章・談話・待遇表現」といったテーマも取り上げる予定です。
「日本語の文法A」で学んだことをふまえて、日本語の「文・文章・談話・文体」の中に、どのような規則や制約があるかを考えていきます。日本語を教える際には、私たち母語話者が無意識のうちに身に付けている文法を、まず自らが意識化して考える作業が不可欠です。決まった文法規則を覚えるのではなく、一緒に考えながら見つけだしていきましょう(提示した問を授業内に分担発表してもらいます)。
日本語の音声Ⅰでは、日本語の音声に関して日本語教師が知っていなければならない基本事項を学びます。まず、音声器官、発声のメカニズム、国際音声記号、音声と音素の違い、異音の分布などを勉強し、日本語学習者にとってどんな音が難しいかを紹介します。次に習得困難とされている日本語のモーラについて、等拍性、特殊拍の問題などをとりあげ、詳しくみます。最後に母音の無声化、脱落、連濁等単語レベルの音韻変化を扱います。
日本語の音声Ⅱでは、まずアクセント、イントネーション、プロミネンスについて学びます。複合語のアクセント規則、文法とイントネーションとの関係などをとりあげます。
次に日本語学習者が誤りやすい発音上の問題点とその指導法を録音された実例を聞きながら考えていきます。また日本語教育能力試験準備用の模擬試験を行い、その解説をします。
英語話者の日本語教育という視点に立ち、日本語と英語について、音、語彙、文法などの言語体系、さらにはそれらを用いる言語行動のさまざまな側面を対照していきます。相対応する部分、対応にずれがある部分、あるいは対応が見出せない部分を理解し、認識、把握できるような授業を進めていきたいと思います。又随時、検定試験の問題も取り上げていく予定です。
日本語と中国語は異なる言語類型ですが、日本語は語彙、音声、文字などの面で中国語から大きな影響を受けています。本講義では、両国語を音声・文字・語彙・文法などの側面から概観し、それぞれの特質および相違点を考察しながら、両国語の相違にも触れていきます。このような対象研究を通じて、「日本語らしさとはなにか」ということを探求し、日本語をよりよく理解しようというのが本講義の目的です。
日本国内、海外の日本語教育の歴史と現状、日本語教育における諸問題、日本語教育の最新情報を述べると同時に、今後の日本語教育についてみなさんと一緒に考えていきます。